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マゾヒズム文学の世界

谷崎潤一郎・沼正三を中心にマゾヒズム文学の世界を紹介します。

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【詩集ノート】

母娘
母親を下女のように引き連れて歩く美少女。
母も、娘自身もその美しさを誇り、陶酔している。
長身にポニーテール。
白地に花柄のミニスカートからみずみずと伸びる脚。
白肌と黒髪を夕陽がただただ黄金色に輝かせる。
美しい。
この日このときこの場所に居合わせるために、私の人生はあったのではないか。

ドトールコーヒーにいたカップル
「ねぇ、さっき見てたでしょぉ私たちのキス」

少女はただ
少女はただ
そこに居合わせただけ
美しく生まれついてしまった体を
清楚な制服でさりげなく着飾っただけ
しかしそれが
見るものをどれだけ昂ぶらせ
またどれだけ傷つけるのかを
少女は知っているのか

Wilson
制服の少女たちが行く
ポニーテール
うなじまで焼けて
夕暮れまで汗をかき
まだ元気をもてあましているのか

1メートルほど後ろを
明らかに知的障害を抱えたとわかる
太った少年が
4人分のラケットバッグを下げてついていく

少年よ
夕暮れまで汗をかき
Wilsonと記されたラケットバッグを抱きかかえるようにして
少女たちのラケットバッグにつつまれているような
心地を私も味わった
Wilsonと記されたラケットバッグ
少女たちのラケットバッグ

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