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マゾヒズム文学の世界

谷崎潤一郎・沼正三を中心にマゾヒズム文学の世界を紹介します。

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はじめに

日本文学史にはマゾヒズムをテーマに美しい文学作品を生み出した偉大な作家が二人います。

谷崎潤一郎沼正三です。

谷崎潤一郎はいわずと知れた近代文学の文豪です。明治、大正、昭和に渡り発表されたその作品のほとんどが、マゾヒズムを主題としたものです。当たり障りのない随筆などが国語の教科書に掲載されることもありますが、小説の過激な内容は、とても教科書に載せられる代物ではありません。

沼正三は一九五〇年代に風俗雑誌に登場した正体不明の作家です。彼が発表した作品は「戦後最大の奇書」と呼ばれた小説『家畜人ヤプー』と、エッセイ集『ある夢想家の手帖から』の二つだけです。しかしこの二作品で彼は、戦後日本に大きな衝撃を与え、また現在に至るまで多くのマゾヒストに熱烈に支持されています。

この二人の文豪は、当然筋金入りのマゾヒストであり、その創作意欲の根源は、満たされることのない性的欲求です。マゾヒストは誰もが広大な妄想世界を脳内に持っていますが、それを美しい文学作品に昇華したものが、彼らの作品です。

彼らの生み出したロマンティックな世界と美しい文章は、マゾヒストではない多くの一般の読者をも魅了しました。しかし、彼らの作品を彼らの意図したように楽しめるのはマゾヒストの読者だけです。このブログでは、彼らの作品を中心に、マゾヒズム文学をマゾヒストの読者の視点から紹介していきたいと思います。
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タグ : マゾヒズム 谷崎潤一郎 沼正三 家畜人ヤプー ある夢想家の手帖から

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コメント

はじめまして

マゾヒストでなくても沼や谷崎の作品を鑑賞し、楽しみ、感動することができる。だからこそ、彼らの作品は広汎な読者を獲得し、人口にも膾炙したのであります。
しかし、「彼らの作品を彼らの意図したように楽しめるのはマゾヒストの読者だけ」とは、まさにおっしゃる通り。
そうしたマゾヒストの視点からの沼・谷崎論。
楽しみでございまする。

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