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マゾヒズム文学の世界

谷崎潤一郎・沼正三を中心にマゾヒズム文学の世界を紹介します。

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プレイボーイクラブ

夕方、飯田橋のファーストフード店の2階。
いつものようになるべく美人の横の席を探す。
もちろんカップルでもいい。
いた。
大学生くらいのカップル。
男も女も華美なところはなくさわやかでスマートだ。
美しい。
さりげなく取り澄ました顔で隣の席に陣取り、タブレットを弄りながらチラチラと盗み見をして話を盗み聞く。

女「ねぇ、いじめ自殺だって」
男「ああ」
女「いじめ、したことある?」
男「うん…」
女「あるよね、ない人いなくない?」
男「うん…」
女「よかった、ナオもあるんだ、いじめたこと」
男「まあね」
女「いつ頃このこと?」
男「小学生」
女「やっぱそんぐらいときはするよね、私もそんぐらいんときよく僻んでくるこいたからいじめてたことある」
男「ふーん。でもさ、俺が小学生の時やってたこと聞いたら引くと思うよ」
女「えーそんなガチなやつ?」
男「ガチっていうか」
女「教えてよそこまで言うなら」
男「ユウトいるじゃん?」
女「うん」
男「あいつとさ、もう一人の同級生の3人でさ、なんつーか、クラブ見たいなの作ったのよ」
女「クラブ?」
男「うん」
女「何するクラブ?」
男「まぁはっきり言うと、グループ交際」
女「ふーん」
男「クラブにかわいい女子勧誘して、休み時間とか放課後とか休みの日に遊んでた」
女「なるほどね、ハーレムか」
男「ハーレムってほどじゃないけど、女子のメンバーは最大で8人だったな。同級生が6人で、2人はませた5年生。こっちから勧誘したのは5人で、あとの3人はクラブに入りたいっていってきた子を集めてオーディションしていれた。クラブの名前があってさ」
女「うん」
男「プレイボーイクラブ」
女「ダサッ!うそでしょ?」
男「小学生のセンスだからさ」
女「それで遊んでただけ?」
男「うん、小学生だから最後まではいかないけどさ、キスしたり、触り合ったり」
女「ふーん、で、そのクラブでいじめ?」
男「うん。休み時間とか放課後はさ、空き教室ってけっこうあって、そこでキスしたりしてたんだ」
女「まーその年頃ってキス覚えたてだからいつでもどこでもしたくなるよね」
男「うん。でさ、やっぱ誰かくるんじゃないかって気にしながらだと楽しめないから、交替で見張りしてたんだけど、やっぱみんなで楽しみたいよねってなって、見張り役のメンバーを入れようってなって。他のやつらにいじめれてたやつに声かけて、守ってやるからクラブに入れっていって、そいつに見張りやらせたのよ。最初は見張りだけだったけど、だんだんパシリみたいなこともやらせるよになってさ。まー集団心理だよな。集団の中にいじめても大丈夫なやつがいると、小学生くらいだとだれからともなくいじめになるじゃない。あれよ。どこまでやっても大丈夫なのか試してみたくなるっつーか。金も貢がせたし、万引きもさせた。そんでそいついじめてると見張りがいなくなるからってんでメンバー増やすことになって、そいつに勧誘させたら2人連れてきて、その2人にも勧誘させて結局男子5人のパシリメンバーになったのよ」
女「えー待って設立の男子メンバーは3人でしょ、女の子が8人で、パシリが5人?」
男「いや、最大はもうちょっと大所帯。だんだん噂が広がってさ、パシリメンバーに自分から志願してくるのも出てきたのよ。もともとかわいい女の子独占するためにつくったクラブだから男子の正規メンバーは増やす気なかったんだけど、パシリでいいから入れてくれっていうやつらも出てきて。」
女「は?マゾじゃん。」
男「うーん。いじめられるやつは結局誰かにいじめられるし、俺らは別にヤンキーってわけじゃなかたから、わけわかんねー調子乗ってるやつらにいじめられるんなら俺らのクラブの子分になりたいってゆー、憧れみたいなものがあったのかな。あと、クラブの女子は結構学校の中でアイドルみたいな存在になってたからファンみたいな心理だったのかな。それで、無理やりクラブに強制加入させてるつもりだったのが、いまいるパシリはどう思ってんだろうってなって、1週間に1回正規メンバーでいらないパシリ投票して多数決で決まったやつやめさせるってしたらマジで必死こいて媚びるし、金持ってくるし、金ないやつは万引きしてくるし。8人いる女子メンバーの票はでかいから当選しそうなやつは優しい女子メンバーに泣いて土下座しながら頼んでて。他のやつが正規メンバーの不満言ってたとかって密告して売ろうとするやつもいて、もう必死すぎて笑うしかなかった。追放投票は無記名投票だから、結局正規メンバーに気に入られるか、金の面も含めて使えると思われるしかない。そうなるとさ、もうこっち側に歯止めが利かなくなるんだよね。」
女「エグ…女の子もノリノリでいじめてたの?」
男「うん。今思うとね。放課後になると、パシリは先に空き教室に集まって掃除とかしてて、俺ら正規メンバーが集まってくると土下座して挨拶して、とりあえず正規メンバーは気が済むまでキスしたり触り合ったりするんだけど、飽きてきたらゲーム感覚でいじめがはじまるんだよね。最後に入ってきたちょっと幼い感じの5年生の女子がいてさ、元々クラブのメンバー男女のファンみたいなことやっててオーディションで入ってきて、その子がいじめにノリノリで、自分も入れた8人の女子メンバーにいじめ方の担当を決めたのよね。今思うとほんとバカみたいだけど、ポケモンとかにさ、それぞれ得意な種類の攻撃あるじゃん、「ほのお」とか「みず」とか。それをさ、8人の女子一人一人に決めるのよ。なんとかちゃんは針とか、なんとかちゃんは水責めとか、なんとかちゃんは脚綺麗だから蹴りとか。」
女「ちょとまって、針って何?水責めってなに?ドン引きなんだけど」
男「針っつても安全ピンだな。パシリを上半身裸にして安全ピンを体中につけるんだけど、最初は俺ら男子のメンバーが遊びでやってたんだけど、ある子が担当になって、なんつーかその子が安全ピン管理してパシリに安全ピンつける権限をその子が持ったって感じかな。その子がメンバーに安全ピン渡したらパシリに安全ピンつけていいよって意味で、他のメンバーがパシリに安全ピンつけたかったらその子に「なんとかちゃん安全ピンいい?」みたいな。あとその子がパシリに直接安全ピン渡したら自分でつけろって意味で。3本渡して「左耳、唇、胸。」とか場所だけ指定する、みたいな。もらったパシリは一本ごとにその子にお礼言ってたな。」
女「水責めは?」
男「基本空き教室の掃除させてたから、常に水入ったバケツあるのよ。それに限界まで顔をつけさせて、時間計って、パシリの中で争わせて、その順位をさ、ダービーとかいって予想してたりして遊んでたのよ。あとは、女子メンバーがパシリを指名して、秒数言って、その秒数パシリが水に顔つけていられたら成功で、その子は好きな男子メンバーとその秒数キスできるってゲームもして。みんなまあ限界ぎりぎりかなって秒数言うわけよ、1分とか2分とかさ。でもその子何の気なしに5分って言ったのよ。みんなその子に「うわぁきちく!あくま!」とかいって盛り上がって、しかも指名したパシリに「できるよねっ」とか言って念押しして、そいつ4分くらいまでがんばったけどダメで、死にそうになってんのにその子に泣きながら頭つけて謝ってて。それがクラブん中で伝説化してその子が水責め担当になって、バケツに顔突っ込ませる秒数決めるようになったのよね」
女「ありえないんだけど…」
男「どうなんだろ。お前、クラブの中にいたらとめたり、自分だけ参加しなかったりした?」
女「うーん…」
男「集団の中にいるとさ、その集団の中で行われてることが当たり前になるんだよね。小学生だし、俺達どこまでできるんだろうっていう好奇心があるからエスカレートするし。女子は女子でさ、いじめる男子といじめられる男子だったらいじめる方をかっこいいと思う年頃だし、そのかっこよくて強い男子の側に自分がいるっていう優越感みたいなのもあるし。そういう気持ちなかった?」
女「あったかも…」
男「そういうもんよ。」
女「クラブってどうなったの?」
男「卒業までそんな感じで終わったね。ユウトとは今も友達だけど、他のメンバーとは連絡とってない」
女「ふーん」
男「ひいたでしょ?」
女「軽くね。私はいじめしてたけどナオはそういうことしなかった人なんだろーなーと思ってたから。なんかナオの知らなかった面が知れてよかった」
男「よかった。じゃ、行こっか」
女「うん」

私も帰るとする。
安全ピンはコンビニに売ってるかな?
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